紬は、おしゃれ着として幅広く活用できる人気の高い着物で普段着にしやすいものから高級な織物の伝統工芸品まで様々な種類があります。
買取の際にもちょっとしたコツを掴んでおく事で高く売れる可能性を十分に秘めているので、今回はそんな紬の買取方法や買取相場についてまとめてみました。
- 紬の買取で損をしないための業者選び
- 着物の売却時におすすめの買取業者
- 高額査定になりやすい紬と買取相場
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紬の代表的な買取方法と買取までの流れ
まず、紬の買取方法とその流れについて紹介します。
買取方法は、大きく分けると以下の3つ。
・持込買取
・宅配買取
・出張買取
それぞれメリット・デメリットがあるので、1つ1つの買取方法をしっかりと確認して自分に適した方法を選びましょう。
お店に持参する「持込買取」
持込買取は、その名の通りで店舗に自分で着物を持ち込んで店舗で査定から買取まで行う方法です。
①買取希望の着物(紬)をまとめて来店する
↓
②店舗で査定
↓
③査定内容に納得出来た場合はその場で現金を受け取り完了
持ち込む際には事前に要予約の店舗もあるので、予め電話で問い合わせておくと良いでしょう。
郵送で完結する「宅配買取」
宅配買取は、買取希望の着物を業者宛に発送して送り先で査定・買取を行う方法です。
①宅配買取を申し込む
↓
②買取業者から配送に必要な書類や梱包材など一式が自宅に届く
↓
③着物(紬)や必要書類などを梱包し業者へ返送する
↓
④配送先で業者が査定を行う
↓
⑤査定結果がメールで手元に届く
査定内容に納得出来た場合は、後日口座へ買取価格が振り込まれます。
人に合わずにすべて自分のタイミングで行えるのが宅配買取のメリットですね。
自宅で売れる「出張買取」
出張買取は、査定員が自宅に来てくれるので持ち込む手間もなく自宅で手軽に査定を行える方法です。
①出張買取を申し込み、買取希望日を決める
↓
②自宅に査定員が訪問しその場で査定
↓
③査定内容に納得が出来た場合はその場で現金化し買取が完了
自宅で査定してもらえるので、着物を梱包する手間がかからずその場で現金ができるのが便利で魅力的です。
紬買取で高額査定が期待できる業者2選
主な買取方法を理解できたところで、次に大切なのがどこの業者で買取をお願いするのか?という事です。
買取業者選びに失敗すると紬が想像以上に安値で買取されてしまうかもしれないので、今回は数ある買取業者の中から評判の高い人気の業者を2社ほどピックアップしてみました。
「売りたい紬があるけど、買取業者の選定ができない」
「信用できる買取業者がわからない」
など、こんな方にも安心してご利用頂けるオススメの買取業者です!
①スピード&価格重視の『バイセル』
1社目は、着物買取だけでなく幅広いジャンルの買取実績が豊富なバイセルです。
着物の専門知識のある査定員が丁寧に細かい部分までしっかりと査定を行ってくれると口コミでの評判が高い買取業者です。
申し込み方法と必要なモノ
バイセルの買取申し込みは2パターンです。
・365日24時間対応のフリーダイヤルに電話する
・サイトのメールフォームから申し込む
思いついた時にササッと申し込むことができるのがメリットであり便利な点です。
実際に買取に出す際に必要なモノは以下の通り。
・査定希望の着物(紬)
・身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
この他にも、宅配買取の場合は後日買取価格が振り込まれる口座を記載した書類などが必要となります。
身分証明書に関しては記載されている番号をコピーして保管するため、買取を行う本人の物が必要となるので予め用意しておくとスムーズに手続きが行えます。
買取までの流れ
- STEP.1まずは、申し込み
WEBから申し込み!お問い合わせフォームに簡単入力!
- STEP.2全国無料査定
専門の査定員が丁且つスピーディーに 査定。査定料も無料でキャンセル料も発生しない。
- STEP.3その場で代金を支払い
査定結果に満足できれば売買が成立。出張買取・持込買取ならその場でお支払い。※宅配買取の場合は即日振込。
②安心且つ実績豊富の『買取プレミアム』
2社目は、さまざまな種類の着物買取で高価買取を実現している買取プレミアムです。
全国各地で出張買取・宅配買取を行っているので、遠方の地域の人も利用しやすいのが嬉しいポイントです!
申し込み方法と必要なモノ
買取プレミアムの申し込む方法も2パターンです。
・365日24時間対応のフリーダイヤルに電話する
・サイトのお問い合わせフォームから申し込む
バイセルと同じく、どちらでも簡単に申し込むことができ、買取時に必要なモノに関しても基本的には同じです。
買取時には身分証明書の提示が義務付けられているため、身分証の番号を控える必要があるので、買取方法や業者が違っていても必ず用意しておきましょう。
※買取の流れに関しても基本的にはバイセルと同様なので、詳しくは公式サイトから確認してください。
売りやすい紬の種類や種類別の特徴
まず、高価買取になりやすい紬にはどんな種類があるのか?
そもそも紬の種類をそこまで把握していない方もいると思うので、取り急ぎ有名どころの紬をピックアップしてみました。
大島紬
大島紬は、使用されている糸がとても細く軽い仕上がりになっているのが特徴的な紬です。
特に「夏大島」はふんわりと柔らかさがあり、透けるような薄さもあるので夏時期の普段着としても着心地が良い紬とされています。
大島紬の特徴
原産地 | 奄美大島・鹿児島市周辺・宮崎県都城 |
知名度 | かなり高い |
使用用途 | 普段着・おしゃれ着として |
人気 | かなり高い |
希少価値 | かなり高い |
結城紬
結城紬は、大島紬と比べると厚みがあり暖かな着心地になっているのが特徴です。
丈夫に作られているので、古いものでもの傷みにくく大島紬よりも保存に優れていると言われています。
結城紬の特徴
原産地 | 茨城県結城市・栃木県小山市 |
知名度 | やや高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | 高い |
希少価値 | かなり高い |
塩沢紬
他の紬よりも薄めの生地で出来ており、単色の落ち着いた色合いが特徴的な紬です。
大島紬と結城紬と並び、日本三大紬として親しまれています。
塩沢紬の特徴
原産地 | 新潟県南魚沼市周辺 |
知名度 | やや高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | 高い |
希少価値 | かなり高い |
久米島紬
沖縄が琉球王国の時代の頃からの伝統的な製法で作られている紬です。
地の色が落ち着いているので、世代を超えて着用しやすい特徴があります。
久米島紬の特徴
原産地 | 沖縄県島尻郡久米島町 |
知名度 | やや高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | やや高い |
希少価値 | かなり高い |
牛首紬
生産量が非常に少なく、現在は2つの工房のみで作成されている希少価値の高い紬です。
空気をたくさん含んだ玉糸で作られるため、生地にふわっとした軽さがあります。
牛首紬の特徴
原産地 | 石川県白山市白峰地区 |
知名度 | やや低め |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | やや高め |
希少価値 | かなり高い |
信州紬
松本紬や上田紬、飯田紬など長野県で作られた紬を総称し「信州紬」と呼んでいます。
原材料が豊富に使われているのが特徴で、山繭を100%使用した山繭紬は信州だけの特別な紬として大変希少価値があります。
信州紬の特徴
原産地 | 長野県全域 |
知名度 | やや高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | やや高い |
希少価値 | 高い |
米沢紬
紬の中でも耐久性が高く実用性に優れていると言われる紬です。
紅花で染められた鮮やかな色彩が特徴の「紅花紬」や、琉球紬の影響を受け織物の技法を取り入れた「米流紬」など様々な種類があります。
米沢紬の特徴
原産地 | 山形県米沢盆地周辺 |
知名度 | やや高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | 高い |
希少価値 | やや高い |
仁田山紬
1300年前の奈良時代から伝えられたという長い歴史を持っている紬です。
国の伝統工芸品として指定され、それぞれに異なる7つの技法を駆使し編み出されています。
仁田山紬の特徴
原産地 | 群馬県桐生市川内町 |
知名度 | やや高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | 一般的 |
希少価値 | やや高い |
郡上紬
春蚕の繭から紡いだ糸を使っており、独特の温かさと軽さが特徴的な紬です。
天然の草木染で作られているので、色合いも豊富なため鮮やかさがあります。
郡上紬の特徴
原産地 | 岐阜県郡上市八幡町 |
知名度 | 高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | 高い |
希少価値 | かなり高い |
琉球紬
沖縄の伝統工芸品に指定された織物技術を使って作られた紬を総称して琉球紬と呼んでいます。
久米島紬もこの一種であり、日本に絣織物を広めたとも言われています。
琉球紬の特徴
原産地 | 沖縄県全域 |
知名度 | やや高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | 高い |
希少価値 | 高い |
伊那紬
信州紬の一種で通常の繭よりも大きめの「玉繭」や、天然の蚕からとれる生糸など豊富な素材を組み合わせ作られているのが特徴的な紬です。
現在は1つの工房でしか生産されていないので貴重価値が高い紬とされています。
伊那紬の特徴
原産地 | 長野県伊那谷地方 |
知名度 | やや高い |
使用用途 | 普段着やおしゃれ着として |
人気 | やや高い |
希少価値 | かなり高い |
※特に高値で売れる紬の種類
上記で紹介している通り、紬はたくさんの種類があり伝統工芸品の技術で作られる紬も多く存在しています。
その中でも特に人気が高く、貴重価値もあって買取の際にも高値で取引されやすい紬をまとめてみました。
- 【日本三大紬】
- 大島紬・結城紬・塩沢紬
- 【生産者が大変少なく希少価値が高い紬】
- 牛首紬・伊那紬・郡上紬…etc
紬の一般的な買取相場(参考価格)
参考までに紬の買取相場もまとめてみました。
もちろん、紬の種類のよっても買取価格が前後しますし人気のある紬であれば高額になりやすい傾向にありますが、ある程度の相場を把握しておいても損はありませんので、参考程度にでもご覧ください♪
紬の名称 | 買取相場(目安) |
---|---|
大島紬 | 約70,000円~300,000円 |
結城紬 | 約50,000円~100,000円 |
塩沢紬 | 約20,000円~60,000円 |
琉球紬 | 約5,000円~40,000円 |
牛首紬 | 約20,000円~50,000円 |
伊那紬 | 約20,000円~40,000円 |
郡上紬 | 約20,000円~30,000円 |
米沢紬 | 約5,000円~20,000円 |
紬を高く売るためのコツやアドバイス
以下のポイントを参考にして、買取を検討している紬の状態などは事前にチェックしておこう!
- シワ・汚れ・ニオイなどを確認してキレイにしてから売る
- 売りたい紬の需要や流行りを見極めて売る
- 証紙があるか確認してから査定に出す
- 紬と一緒に購入した物があれば一緒に買取へ出す
まず、長く着用していない紬の場合は、棚から出して状態を確認しておく事が大切。
生糸で作られることが多い紬は保存状態によっても傷みやすくなりますし、くっきりとしたシワやニオイも査定時にチェックされるので事前にキレイな状態に整えてから売りに出すのが重要です。
また、証紙や購入時の付属品なども忘れずに紬と一緒に査定に出しましょう!
証紙に関しては紬の産地や製法・素材を明記しているのでそれがあるだけで価値が高くなる可能性があり、一緒に購入した帯や帯留めなどの和装小物も、まとめて売る事で高価買取になりやすいです。
注意!紬の買取で失敗しやすいパターン
紬は、比較的丈夫に作られている着物ではありますが、長期保存している場合は素材が劣化している可能性も十分に考えられます。
買取で損をしない為にも、紬の状態をチェックして事前にお手入れをするのがポイントです。
・着用した場合は1度クリーニングを行いきれいにしてから保存する
・1年に1回は日干しを行い紬を空気に触れさせる
など、お手入れ方法をご存知の方も多いと思いますが、改めて着物に対しての保管の大切さを理解しておくと良いでしょう。
また、紬の買取で損をしないためには、買取業者をしっかりと見極めてから選ぶことも大切です!
地域のリサイクルショップで買取を行った場合は、専門知識のない業者に査定されるため相場以下の買取査定になってしまうケースも少なくありません。
買取を行う場合は、着物の知識が豊富で紬の査定実績の多い買取業者を選ぶ事で、紬そのものの価値を適格に査定してくれますので、安心して査定を任せられる専門の業者に依頼するようにしましょう!
間違っても、
・メルカリ
・ネットオークション
・フリーマーケット
などでは売らないようにする事!
【まとめ】紬は着物を専門とした買取業者に売るのが得策!
紬は、振袖や留袖のような格が高い着物ではありませんが、伝統工芸品の技術を駆使して丁寧に作られた物も多く存在しています。
大島紬や結城紬など、高値で買取される種類もあるので普段使いの着物だからといって安値になってしまうとは限りません!
人気のある紬
状態の良い紬
需要のある紬
など、こういったものであれば高額査定も十分に期待できます!
ただし、売り方や売るタイミングを間違ってしまうと損する事もあるので、まずは売り時を逃さずに査定に出してみる事から始めてみましょう。
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